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組立作業の改善 「アーム 編」
2020.10.29
前回の記事 組立作業の改善 「部品配置 編」 では部品の配置位置が作業時間短縮に貢献することを説明しました。
今回は、より最適な部品配置ができるアームを使った改善をご紹介いたします。
はじめに改善前の一般的な卓上の配置をご覧ください。

組み立てに必要な部品が入った箱は卓上に平置き(弊社の改善前の事例)

部品が入ったコンテナ(パーツトレー)は机の壁面に配置
みなさんの作業机の部品の配置は、もしかするとこの2点に分類されませんか?
このような配置の何が問題なのか? 実は部品を取る際の手を動かす距離が問題なのです!
■左側の画像は、奥の部品は取る距離が遠いです。また平置きのため、大変取りにくくなっています。
■右側の画像は壁面にコンテナ(パーツトレー)が配置されていて、立体的で一見取りやすそうですが、端のコンテナは腕を伸ばさないと届きません。
問題となるのは……
部品を取る距離が遠い = 時間がかかる
ということです。
そこで次のように改善しました。

■アームを使い、全てのパーツを近くに配置。
■立体的に近くに配置することで、すべてのパーツをひじを曲げた楽な姿勢で取れる。
つまり改善のキーポイントは……
部品を取る距離を近くする = 時間短縮になる
ということです。
では、ひじを曲げた楽な姿勢で作業ができるようにするにはどうすればよいでしょう?
弊社では、こちらの「ピボットアーム」を採用しました。



このアームは軽い操作で簡単に好きな位置に配置を可能にします。
アームの動きについては下記動画をご覧ください。
ひじを伸ばさず部品が取れる | ピボットアーム
ちなみに、作業に適した腕の距離はこちらの人間工学の文献を参考にしました。

<参考にしたポイント>
日本人のひじを曲げた状態での動作可能距離
男性 30~40cm
女性 30~35cm
<引用文献 モダプツ法による作業改善テキスト、日本モダプツ協会編、90ページ、日本出版サービス、2008>
次回は、このアームを使った距離短縮を進める中で気が付いた、「コンテナの重要性」についてご案内したいと思います。
弊社では「エルゴノミック ワークベンチ」を活用した改善活動事例セミナーをオンラインで開催しております。
セミナーはパソコン、タブレット、スマートフォンから簡単に視聴でき、難しい設定は不要です。(参加無料)
お申し込みは下記リンクからお願いいたします。
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また、より詳しく知りたい、相談したいなどのご要望がございましたら、お気軽にご連絡ください。
ご要望に応じてテレビ会議や工場見学も行っております。