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正しい姿勢は、仕事に取り組む姿勢も変える?

2019.04.08

「エルゴノミック ワークベンチ」では作業デスクだけでなく、快適な作業空間を構成するための各種ツールをご用意しています。

今回は作業者から評判のよい「工業用チェア」についてご紹介します。

皆さんの作業現場では、どのような椅子をお使いでしょうか?

オフィス向けには数多くの製品が発売されていますが、工場作業用の椅子を探してみても(実際にウェブで検索していただくと分かりますが)、選択肢はそれほど多くありません。

丸い座面にキャスターの付いたシンプルなもの、灰色のビニールが張られた昔ながらのものなど、簡素なつくりの椅子が一般的です。

確かに一時的に座るものであればどんなものでも構いませんが、長時間座って作業する場合、このような椅子では正しい姿勢を保つことができません。

浅く掛けたり、くつろぐ姿勢で背もたれに寄りかかって猫背になったりと、強く意識しない限り姿勢が崩れてしまいます。

 

次の図は労働者の腰痛の有無とその発生原因作業を調査したものです。

 

腰痛発生原因

発生原因のうち2番目に多いのが「腰掛け作業」であり、中腰作業や立ち作業を上回る結果となっています。

猫背での座り姿勢では、立ち姿勢と比較して椎間板への負担が1.9倍になるというデータがあり、腰のことを考えれば座り姿勢が決して楽な姿勢とは言えません。

それでも骨盤を起こした正しい座り姿勢では、椎間板への負担を立ち姿勢の1.4倍まで減らせることから、いかに正しい姿勢を維持できるかが腰への負担を減らすカギとなります。

工業用チェアの特長

「エルゴノミック ワークベンチ」に設定されている工業用チェアの特長の1つに、肩と腕の部分が大きく切り欠かれた“背もたれ”があります。

最適な可動域を確保するために幅を狭くし、腕を動かす作業においても背中が背もたれから離れることなく、正しい姿勢を保つことができます。

 

着座姿勢(側面)

 

また、骨盤を立てて背骨を理想的なS字カーブにするため、座面には微かな前傾角度が設けられており、背もたれの動きに追随することで姿勢を維持できる機構も備わります。

ローチェアは6ヵ所、ハイチェアは7ヵ所の調整箇所により、作業者の体型に合わせることで人間工学的な着座姿勢の要件を満たします。

 

弊社の作業現場でも採用しています

弊社の作業現場において、以前は立ち姿勢と兼用の作業台に対応するため、一般的にカウンターチェアと呼ばれる椅子を利用していました。

背もたれはバー形状で背中を支えるのが難しく、座面は山型のクッションで体圧が中央に集中するため、姿勢を安定させることが困難でした。

左:以前使用していた椅子、右:人間工学に基づく工業用チェア

イマオコーポレーション 美濃第二工場(組立工程)

 

2018年の4月から「エルゴノミック ワークベンチ」の導入に合わせて工業用チェアへ更新したところ、作業者の座り姿勢の変化と共に、身体への負担が軽減される効果も徐々に出てきました。

使い始めは正しい姿勢を強制される感覚が窮屈に感じられますが、背もたれに身体をあずけることで自然と筋肉をリラックスさせた状態になり、正しい姿勢へと矯正されます。(これまでの楽な姿勢は正しい姿勢ではなかったことがよくわかります。)

先にご紹介した微かに前傾している座面は、作業に集中して少し前のめりになった際にも自然と正しい姿勢をキープできるため、没入感が生まれる環境づくりに役立っているようです。

 

また、ポリウレタン製の座面は手で触ると固めの印象ですが、座った際には体圧を接触面全体で分散して受け止めていることを実感できます。

シート材質は耐摩耗に優れ、汚れたら外して洗浄できるのも工業用であるポイントと言えます。

 

前掲した厚生労働省のデータによると日本人の4人に1人が腰痛持ちと言われており、座り姿勢が基本となる労働環境では「1日の大半を過ごす椅子(に座った姿勢)」が大きく影響していると考えます。もちろん同じ姿勢が長時間続くと疲労は溜まりますが、人間工学に基づく椅子であれば疲労の度合いを最小限に減らすことができます。

「正しい姿勢は、仕事に取り組む姿勢も変える」とは言い過ぎでしょうか?

人間工学的な工業用チェアの導入効果をわかりやすく数字で表すことはできませんが、作業者の「体が楽になった」という声を聞いたり、モチベーションが高まっている様子を見ていると、良い影響があったと確信しています。

 

人間工学に基づく「工業用チェア」のカタログページはこちら

 

チェアの調整方法